ルール&マナー
優先権は楽しく波乗りするための基本的なルール
波ピークに一番近く、かつ一番先に立った人(テイクオフ)が優先。
一本の波に乗ることができるのは一人。これは波乗りを楽しむためにある基本的なルールである。
ただし、左右に同時にブレイクしていく三角波に限っては、レギュラー、グーフィーのそれぞれの方向に一人ずつ、つまり2人まで乗っていいことになっている。
ドロップインの禁止
ピークに近いところから優先権を持つサーファーがテイクオフしているにもかかわらず、そのショルダー側から同じ波にテイクオフすることを「前乗り(=ドロップ・イン)」と言う。
もしもドロップインしてしまったら、すぐにライディングをやめ静かにプルアウトすること。そして“ごめんなさい!”を忘れずに。
ライディングしている人への配慮
パドルで沖に向かっているとき(ゲッティングアウト)には、ライドしてくるサーファーの邪魔にならないように気をつけよう。乗ってくるサーファーの進行方向を横切って沖に向かう場合も、サーファーの背後のピークに向ってパドルするほうが邪魔になりにくい。そうすることでブレイクした波をモロに食らうことにもなりやすいが、それがマナーだと知っておこう。
波を待つポジションを考えよう。
初心者にありがちな間違いとして、混んでいる沖のピークの少しインサイドよりで波待ちしているのを見かけるが、これはコンディションによっては非常に危険だ。沖からのサーファーがテイクオフした直後にすぐそばを通過していくことにもなるし、ピークから離れているためになかなかテイクオフもできないだろう。波のブレイクやサーファーのライディングするラインを読めないうちは、空いているほかのピークを探すか、インサイドよりであってもサーファーがライディングしてこない場所に移動しよう。
サーフィンに関する用語
- 切れた波
- ピークがはっきりしていて、ピークからショルダーへと順序よ?く割れていく波。
《反対語→つながった波》
- 速い波
- ピークからショルダーにかけて順々に割れていく波の速度が速いということ。
- つながった波
- 複数のピークがある場合、それぞれのピークがはっきりせず、ピーク同士がつながっているかの?うに、幅広い範囲で一気に崩れてしまう波。
《反対語→切れた波 ほぼ同義語=ワイドな波、ダンパー》
- トロい波
- ウネリに力が無くブレイクの速度もゆっくりとした感じの波。「タラタラ」と崩れる感じ。
《ほぼ同義語=タルい波》
- ホレた波
- 波面が適度にカールしてリップが切り立っている波。
《反対語→厚い波》
- 厚い波
- 波の面があまりカールせず、リップがあまり切り立ってこない波。また、ウネリの斜面がなだらかなことを「ウネリが厚い」と言う。
《反対語→ホレた波》
- グラッシー
- オフショアもしくは無風の状態で海面が整った、グッドウェーブの条件の一つ。
《同義語=面ツル、オイリーフェース》
- バンピー
- 風が吹いて波の面がデコボコした状態。
《ほぼ同義語=ジャンク》
- チューブ
- ホレた波の中でも、リップが飛び出してフェイスとの間に筒状の波の空洞を作り出す波のことを「チューブ」「チューブ波」あるいは「バレル」と言う。
- ポイントブレイク
- 海底が岩や珊瑚で形成されていて、波が規則正しくブレイクするサーフポイント。リーフブレイクもその一つ。
- ビーチブレイク
- 海底が砂で形成されているサーフポイント。
- リバーマウス
- 河口の海底に堆積した石に?よって発生する波の種類。
- ショアブレイク
- 波打ち際でブレイクする波。ほとんど乗るスペースはないと考えてよ?い。
- バックウォッシュ
- 波がブレイクした後、岸から沖へ向かう返す波のこと。
- インサイド・アウトサイド
- 海の岸側、波打ち際に近い方がインサイド、沖をアウト(アウトサイド)という。
- スウェル
- うねりのこと。
- テイクオフ
- 波に乗ること。パドリングをしてボードが滑りだした瞬間に立ち上がること。
- レギュラー
- 岸に向かって右側に崩れていく波。または左足が前になるスタンス。
- グーフィー
- 岸に向かって左側に崩れていく波。または右足が前になるスタンス。
- パーリング
- ノーズが水中に刺さって転ぶこと。